3限目が終わりボっとしながら天井を見てから正面を見る。


「ヒナ・・・ちょっと変だよ」


心配した香菜ちゃんが目薬を片手に顔を覗く。


「使う?」
「要らないよ」

ブンブン顔を横に向け香奈ちゃんを見つめた。

「あのねヒナ、もしかして恋とかで悩んでない?」


・・・恋?

「恋って...」
「ヒナの好きな先輩ってダレ?」

・・・ダレ?

「ど、どうして...?」


ドキドキしながら香菜ちゃんを見つめる。


「ヒナの憧れの先輩は知ってる。でも、それ以上に好きな人が居るんじゃないかって思うんだけど...違うかな?」