「龍平、待ってるぞ。俺は教室で食べるからいいわ」
「分かった。それじゃ又後で」
龍平先輩は、そう言って私の所まで歩いて来てニカっと笑い手を引っ張ると屋上へ向かった。
「ヒナちゃん。今日も大量に作ったんだね」
「えっと...食べないと倒れそうになっちゃうんで」
膝の上でお弁当を広げ少しだけ龍平先輩に向かってニコッと笑ってみた。
「今日のお弁当も美味しそうだね。ひと口ちょうだい」
龍平先輩は、小さなコロッケを箸で持つと口の中へ運び「美味しい」って食べてくれた。
作り置きしておいた冷凍のコロッケをチンしただけなのに美味しそうに食べてくれる、それだけで嬉しかった。

