虎先輩は、抱きしめていた手を緩め私の目をジッと見つめる。
「せっかく龍平の為に化粧したのにグチャグチャだな」
「化粧なんて、どうでもいいもん」
鼻をすすりながら虎先輩から離れるとトートバックからハンカチを取り出し目元を抑えるとルルル・・・とスマホが鳴って虎先輩は、ポケットから取り出し耳に押し当てた。
『もしもし、龍平か?さっき降りたところにいるよ。今行くから取りあえず、先に観てろよ大丈夫だから』
虎先輩は、そう言ってスマホをポケットにしまうと、もう一度私の頭を撫でた。
「落ち着いたか?」
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