「泣くなって」 怖くて気持ち悪くて、どうしようもなくって虎先輩の服の端を持ちながら泣いていた。 「大丈夫だ、もう痴漢はいないだろ」 泣いている私の頭を虎先輩は撫でるとギュッと抱きしめてくれた。 痴漢にあってから20分は経ってるとは思う。けど怖くて気持ちが落ち着いてくれない。 「大体な痴漢だと思ったら大きな声を出せ」 「だってだって...勘違いだったら大変なことになるもん」 「そうなった時は、その時考えればいい」 「だったら虎先輩が気づいてよ」 「だから気づいただろ」