顔を下に向けながらモジモジ我慢していると後ろから「痛てえよ離せ」そう声がして顔を上に向けると虎先輩が私のお尻に触っていた腕をねじ伏せていた。
「ダレの尻触ってるんだよ。取りあえず次の駅で降りろ」
虎先輩が、そう言うと丁度、快速のドアが開き虎先輩と痴漢が降り、私も一緒になって降りた。
「虎、何してるの?」
快速から降りた虎先輩に気付いた龍平先輩は、慌てて降りようとした所でドアが閉まって行ってしまう。
「ヒナ大丈夫か?」
半泣き状態で虎先輩を見つめる。
「っだ...大丈夫です」
虎先輩は、深く息を吸ってから痴漢を睨み付けると、ねじ伏せたまま駅長室まで行き痴漢を渡したのだった。

