ニカっと笑いながら虎先輩に渡そうと思っていたお弁当を龍平先輩に渡した。 「ほんとにいいの?」 「はい」 龍平先輩は、嬉しそうにお弁当を食べ始め、私も横隣りに座っている虎先輩をムシしながら食べ始めた。 「ヒナちゃんのオムライスって美味しいんだね」 それは少し前、虎先輩の作るオムライスが美味しくて負けるかって思いながら勉強したんです。 「ふわふわしてるよね」 美味しそうに食べる龍平先輩の顔を見てるだけで癒される。 その逆で虎先輩は、必ず1つは文句言っていた。