「お姫様は、王子様にキスすると魔法が溶けましたとさ...」 「ヒナちゃん...王子様お姫様に...キスしてもらって...ふぁ~何だか眠いよ...」 リビングのソファーに座り絵本をパタンと閉じ大河君を見ると眠たそうにしている。 「大河君もう寝る時間でしょ?」 「う...うん...でもヒナちゃんが帰っちゃうから...眠たくないよ...」 チラっと虎先輩を見ると濡れた髪をたらしバスタオルで乾かしていた。