スカートの裾をクっと引っ張り大河君は、そう言って手で目を擦った。 ムリだ――!! ムリに決まってる、こんな可愛い子置いていくわけにはいかない。 「す、少しだけだよ、少ししたら帰るから」 「うん、ヒナちゃん大好き!」 結局...ノックアウト。 手に持った鞄をテーブルの上に置くと大河君に手を引っ張られソファーの上で本を読む事になった。 「ヒナ・・・悪いな」 クククと笑う虎先輩にムカッと来たのは言うまでもない。