「あーはいはい。頑張って。おーえんしてる」
適当にそう吐きつけてごろりと寝転ぶ。
今日限りでしばらく来れないなら、どうせ邪魔されてるんだ。
別に今出て行ったって変わらないか。
「はぁ……」
うるさい黙れ。勝手にやってろ。
なんとも統一性のない矛盾する言葉を心内で唱えながら、晴天の空を見る。
雲にちらほら太陽が隠れて気温的にも丁度いいな…。
上から見下ろして一人で騒ぐ、馬鹿若干1名から目を逸らして欠伸をしながら、目を閉じた。
これが、いつも退屈だった僕の日常を変える第一歩。
始めの出来事、だった。


