悪者女子の恋心!

「咲ちゃん…泣いてるの…?」

「泣いてなんかないわよっ」

「泣いてんだろ」

「「うるさい戸田 凜」」
「…もう知らねぇ」

「咲ちゃん座りなっ、泣かないでっ!」


促されるままに座り、ハンカチで目を拭く。





だって。

本性見せて可愛いだなんて言ってくれた子、今まで一人もいなかった。


あたしを認めてくれる人はいなかった。


お友達ごっこなんてキレイゴト、大嫌いだって思い続けてきたのに…こんなに心を揺さぶられた。


友達になりたいって初めて思った。



寂しすぎた心。

乾いた心。