悪者女子の恋心!

おぉ…と何故か感心。


「最悪だ。」


今度は涙目でキッと俺を睨みつける。

怖くねぇー…


「なぁ俺「うわぁぁぁぁあ!?」


俺が少し近寄ると、英野は悲鳴をあげて…痛そうな体で、ヨロヨロとそして俊敏に走って行った。




いや…その声はダメだろ。

女子として…いや、【英野 咲】として。


笑いを噛み殺し、保健室を出る。








アイツの涙も、ひどく心に引っかかった。