悪者女子の恋心!

だって、その子の瞳は透真以外…何も映ってない。


あたしの存在でさえ。

そんなの許さない。


「あれー?透真、知り合い?」

「同じクラスの春美さんだよ」


残念ながら、あたしと透真は違うクラス。

同じクラスね、うん。


「春美さん!可愛い苗字だねっ!下の名前は?」

にっこり笑ってみせると、途端に春美さんの顔が強張る。


「え、英野 咲ちゃん…。私…れなです」