悪者女子の恋心!

だけど、こんな人通りのない所に来なくても良かったんじゃないの?


薄暗いし埃っぽいわよ。



…それなりに恥じらいがあったのかもしれないけど。


「あぁ、メイクは「お肌、触っても良いですか!?」


「……………。」


あたしに被せるなんてどういうつもり!?


たいして可愛くない顔で!

「いいよー」

イラつきを押し殺し、笑顔で返事する。


あたしって大人。