悪者女子の恋心!

何それ。


「しますよ!?しますとも!!」


「よりによって何だよその言い草は!!」


「何か色々すっ飛ばしすぎでしょうよ!!お付き合いの前に結婚とかあたし聞いたことないわよ!」



そこまで言った所で、目が合う。


お互いに笑い合って、


「凜、大好きよ」


2回目のキスはあたしから。


「な…お前なぁ」

「あたしがやられっ放しな訳ないでしょ?」


ニコッと笑って先に歩き出す。


すると、


「あっ!咲はっけーん!」

椿の元気な声。


「椿ー!」


「咲ー!」

椿に飛びついて結婚を前提にしたお付き合いを報告。

「椿もねっ、万雄くんと付き合うことになったのー!」

「…はあ?」


「見てっ、これ全部椿にだってー!」


万雄がさっきやたらと買っていたお菓子の袋。


「えっ、椿ちゃんそれ言っちゃう?俺結構恥ずかしいんだけど」


「えへへっ、好きだよ万雄くん!」


「何だろうこの可愛すぎる生き物」


顔が真っ赤な万雄も珍しくて面白い。


でもね、


「椿はあたしのなんだから。理解しなさいねその大したことない頭で」


「ひどっ!?」