悪者女子の恋心!

とその時、


「仙田さーん?新しいお菓子出してー」


聞き覚えのある声が聞こえた。


「咲……?」


どうしよう、振り向けない。


また拒絶されたら?


また、あの冷たい目で見られたら?


全部覚悟して来たのに、馬鹿みたい。


「…お母さん、久しぶり」

「何で…」


あたしとよく似たお母さん。


「透真くん、久しぶり」

「お久しぶりです」


「そちらは…?」


「藤堂 万雄でっす♪咲ちゃんとは仲良くさせてもらってます」


「そう、ありがとうね。とりあえず奥へ」



目も、合わせずにお母さんは奥へ入って行った。