悪者女子の恋心!

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「すみません、結構待ちました?」


放課後、西陽が差し込む店内で呼びかけたのは菊乃さん。


久し振りの【金曜日のシンデレラ】。


んー、何回来ても可愛いわね。

ここを選んだ理由は単純。

この時間帯は人が居ないから、only。


「大丈夫です。あの、本当にごめんなさい…」


「いいんです、あたしが菊乃さんと話したかっただけですし」


そう言うと菊乃さんは泣きそうな顔をした。


この人本当にポーカーフェイス下手。


目を伏せる菊乃さんに優しく笑いかける。


「何飲んでるんですか?美味しそう」


「ホットチョココアです」

向かいの席に腰かけてメニューを見る。


聞き慣れない名前は最近追加されたメニューだからみたい。


ホットチョコレートにピュアココアを混ぜて苦味と甘味のバランスを取る意図で、生チョコが添えてある。

「あたしもそれにしようかなー」


チャイはお休みしよう。