悪者女子の恋心!

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─菊乃side─ 


また、逃げ出してしまった。

【あんな和菓子屋】に帰らなかったのは私が弱いから。


拒絶されるのも分かっていた。

ただ一目でも椿を見たくて。

椿。椿ごめんね。


私のせいできっと圧迫されてたんでしょう?


自由な家だったのにね。

私のせいだよね。


いわゆる【非行】に走った姉なんて…不要なものでしかない。


ごめんね。


多分お母様やお父様は…椿の反省をこめて菖蒲を甘やかしているのでしょう?


私が言える義理ではないですが…お母様、椿をこれ以上苦しめないで下さい。


私は椿と昨日別れたカフェでコーヒーのカップを傾けた。