悪者女子の恋心!

本当にどうしたのかしら。

「まぁ…学校で会えるしねー。早くご飯食べよ?」


椿がニコッと笑ってクロワッサンを取る。


あたしも同じように手に取ってちぎる。


バターの甘味とデニッシュの香ばしさが舌に嬉しい。

「ねーえ、許嫁ってことは…凜は?」


ずっと怖くて聞けなかったこと。

凜は、誰が好きなの?

それに…もう結ばれることはないのかしら?


ああ、ダメ。涙出そう。

あたしって辛い恋に走る傾向があるの!?


なんて考えていると、椿が優しく笑っていた。


「だーいじょうぶだよー。そんな顔しないでー?」


「そ、そんな顔?」


どんな顔よ。


「もうー、咲ったらバレバレなんだからねー?凜のこと好きでしょー?」


え。







「えっ!?あたし言ってないわよ!!」


いや。言おうとは思ってたけど、え!?


「いやいやいや、この流れからおかしいでしょー。椿、ずっと知ってたよー?」

「ど…どうしてよっ!?」

怖っ!エスパーか何かじゃないのこの子!


「さっきも言ったけどバレッバレー♪」


嘘。ポーカーフェイスはあたしの得意とするとこだったのに!!