悪者女子の恋心!

凜に何があったと言うの。


「椿。分かってるでしょ、あの家は「椿はお姉さんを許さないから!」


感情が高ぶったのか、いつも通りの口調。


初めから分かっていたとでも言うように、菊乃さんは運ばれてきた紅茶を一口飲んだ。


出ていく椿に向ける視線。

密かに、寂しさや嫉妬や…愛しさが混じる視線だった。


「…菊乃さん」

「咲ちゃん…え、何これ」

あたしがテーブルに置いた紙を菊乃さんが怪訝そうに手に取る。


「何か…あれば、あたしに連絡して下さい」


そう言い残し、店を出て椿を追った。