悪者女子の恋心!

俺と万雄に割り当てられた部屋に戻ると、万雄はもう制服に着替え終わっていた。


「なんか咲ちゃん走ってったけどー?凜、また何かしたのー?」


「………チッ」


「したんだなー?ず・ぼ・し☆」


うっ…ぜぇぇ!!


「うぜぇ。星つけんな」

「あっ俺の星が見えるなんてさすが凜♪」


突然万雄がスッと笑いを引っ込めた。


「まだ菊乃のこと気にしてんだろ」


図星だ。


「咲ちゃんは咲ちゃんだ、逃げるなよ」