悪者女子の恋心!

「え…」

「どうしてあたしに謝るの?」

「咲を大切にしたい…れなも大切にしたかった。守るって決めてた…けど、2人とも傷つけた」



そうね。あたしも結構辛かったわよ。

でもね。        

「透真。あたし、もうそんな弱くないわよ。友達もできたの」


「知ってる…咲、楽しそうだし」


「でも今…春美さんは1人だわ。粟野って友達もいるけど、あの子は力も覚悟もない」


だって、陰湿な手口であたしをハメる位だし。

クラスではおとなしキャラだから、皆を動かす力がないのは事実。



「春美さんを孤立させたのはあたしよ?透真が居ないと春美さんの心ズッタズタじゃないのよ」

「俺…」

「ヘタレ」


ペシッと透真の頭を叩く。

「友達でも彼氏でも立場は何でもいいわ、支えることくらいはできるでしょ?守れなくても」


そう。きっとね。