悪者女子の恋心!

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「さーきっ!帰ろー!」

諸注意が終わり、真っ先に椿と万雄が迎えに来た。


あー初体験のお迎えなのに、行けないじゃない…


「…ごめんなさい、ちょっと用事があるの」


「えー!?せっかくマッタリタイムなのにー」


「本当にごめん。はい、コレ鍵」


シャリン、と椿の手に家の鍵を置く。


「咲ちゃんの部屋覗いちゃうよー?」


「…あらそう?どうぞ?可愛すぎて鼻血もんよ、貧血になるわよ」


「…うん」

何よ、苦笑して引くんじゃないわよ。


「万雄…あんたが苦笑いとか気持ち悪い」


「椿ちゃん行こっ!もー知らなーい!」


万雄が駆けだした。