悪者女子の恋心!

「うん…嫌いだよ」


金槌か何かで叩かれたような。


そんな衝撃が全身に走る。

「ゴメン…やっぱり言えないっ…。透真くんのこと、大好きだよ」


「じゃあ何で?俺もれなが好き、れなも俺が好きって思ってくれてる。それだけじゃダメなの?」


どんどん苦しそうになっていく彼女の顔を、俺は眺めるしかない。


ごめんな、れな。

俺はそんな顔をさせてしまう。


俺はそんな顔絶対させないと決めていたのに。