悪者女子の恋心!

「あ、椿」


嬉しくて…すごく嬉しいなはずなのに…どうしてこんなことしか言えないのよ。

遠くから走ってくる皆の姿が、こんなに嬉しいのに。

まるで成長していない。 



「友達…できたんだね」


「…そうよ」


す、と頬に冷たいものが触れた。