悪者女子の恋心!

「~♪」


鼻唄を歌いながらゴミステーションまで行き、そそくさとさっき通ってきた家までの道を歩く。



家に入れば皆がいる。

あたしを好きだと言って、笑いかけてくれる人達が。

それだけのことが、こんなに嬉しい。


透真さえ居れば何も要らないと思い込もうとしてたあたし。


つい昨日の出来事なのに、皆と過ごしていたら大昔のことみたい。


透真、元気にしてるかしら…。

れなちゃんとは仲良くしてるのかしら。


まだちょっと胸が痛いけど。


何故だか…皆が居れば、その痛みも乗り越えられる気がするの。