悪者女子の恋心!

「…出るぞ」


リビングに向かいながら凜が電話に出る。


「あぁ?まお?何だよ」

すごいテキトーな対応ね…
あ…郵便、取ってないわねそういえば。

あたしはリビングを出て玄関に向かった。


「はぁ!?家の前!?って、ちょっ、バ…ッ!」


郵便を取り、ふと気づくと家の前にイケメンが立っている。

透真や凜と違って茶髪でひょうきんな感じのイケメン。


「えと…あのぅ「バカッ!」

ぐいっと肩を掴んだのは凜だった。


「あっ、凜じゃーん♪…え、お前マジかよ」


茶髪イケメンが目を見開く。