悪者女子の恋心!

「…椿」


繁華街まで歩いた所に、椿が肩を上下させて立っていた。

スマホを通話中のままにしてたから、会話が筒抜けだったらしい。


「よく頑張ったよ、咲」


椿があたしに駆け寄り、きゅっと抱き締めてきた。


「よく頑張った…」



また泣きそうになったけど、街中だしギュッとこらえる。


「椿、家寄ってかない?」

「…うん」

突然、椿の優しい笑みが凍てついた。