鈍い彼女の攻略法


「亮也の気持ち…ちゃんと答えてやって
振り向いてもらおうと必死にしてる。
ちゃんと言ってやって…。」

「うん。
今の私は先輩がいなきゃだめなの。
先輩が助けてくれたの…。」


そうだよ…。

亮也の気持ちは知ってるの。
でも答えられない。

ちゃんと終わらせてあげなきゃ。

友達としてこれから接してくれるかな?
無理だよね…


「なぁ、先輩は何からお前を助けたの?」

「んー、誠には話してあげる。
けど…内緒にしててね?
私のお母さん…――」