鈍い彼女の攻略法


「だって...枢が学級委員やればみんなと仲良くなれるかなって...ごめんなさい。」


いつも心配してくれる美香。

世話好きだなー笑

そんなお節介も私のためってのが嬉しかったりする。

ありがとう。


「...まぁ、なっちゃったのはしょうがないけど...なんでもう一人は亮也なの?亮也がやるなら美香がやるってことにならなかったの?」


そうだ。

普通に考えて学級委員は信頼度の高い2人になる。

なんで、亮也と私なの...。


「あ、それは亮也が...モガッッ!?」

「ばっか! 誠!! 余計なこというなっ!!」


誠がなにか教えてくれそうだったのに亮也にさえぎられてわからなかった。

後でこっそり聞いてみよ笑

あれっ、亮也の顔が赤い…気のせい?

風邪ひいて熱あるとか?


「亮也、顔赤いよ?デコ貸して~、熱ないっぽいね…ん?亮也?おーい。」

「へぇ!? い、いきなり何してんだよっ!!」


え、なんでデコ触っただけなのに?

そんなに嫌だったのかな…。

悪いことしちゃったな。


「ごめん。熱ないか確かめただけだったんだけど、そんなに嫌がるとは思ってなかったからさ。」


え、みんななんで固まってるの?

どうやら私は何かしてしまったらしい。

すると誠が笑い始めた。


「ははっ笑 枢、ちがうよ笑」

「なにが?」


なんでそんな誠が笑ってるのか全く理解できなかった。