彼に殺されたあたしの体

どういうことだろう?


なんの話をするのかわからないあたしにとって、先生の今の言葉は理解できなかった。


まるで先生は今から話す事の内容をあたしも知っているかのような態度だ。


ガチャガチャと音を立てて不器用に鍵を開ける先生。


緊張しているのか、うまく鍵が鍵穴にささらないようだ。


他の生徒に聞かれたくないと言いながら、こんな所で時間をかけていたら誰に会話をきかれるかもわからない。


特に、あたしのクラスメイトたちには聞かれる可能性が高い。


だからあたしは先生の横から手を伸ばし、その鍵をなかば強引に受け取った。


「あたしが開けます」


一言そう言い、スッと鍵を差し込む。


回すとカチャッと音がして簡単に鍵は開いた。