彼に殺されたあたしの体

どうしよう、あたしのせいだ。


あたしが先生を困らせている。


それはお腹の子を守れないということに直結しているように感じて、身震いをした。


なんとかしなきゃ。


その思いがあたしに無理矢理笑顔を作らせた。


「あ、あたしたちの子供ならきっとすごく可愛いよ!」


それはでたらめだった。


自分の子供を可愛いと感じるのは普通の事らしいけれど、一般的に見て可愛い子が生まれるとは限らない。


先生もあたしも、特別もてるような容姿じゃないから。


きっと生まれてくる子も普通くらいの子だろう。


それでも、なにか言わなければ終わってしまうと思い、口はつらつらと言葉を発し始めた。