彼に殺されたあたしの体

彼の姿を見るなり、あたしの心臓はドクンッと跳ねた。


「大丈夫だったよ」


あたしは返事をしながら彼に近づく。


彼の来ているスーツはここの制服ではない。


彼はあたしよりも8歳年上の24歳。


この学校の数学教師だ。


先生の横には大きな貯水槽があり、先生はそこに隠れるようにして立っている。


あたしもそれにならい、所水槽の影へと身を潜めた。


屋上が開いていると思う生徒はまずいないだろうけれど、万が一誰かが上がってきたりしたが、ここ以外に隠れる場所はない。


だから、最初からここで話をしていたほうが安心なんだ。


ドアから見えないように隠れたあと、彼が口を開いた。