彼に殺されたあたしの体

(工事の関係者が亡くなったのはつい最近でしょう? それなのに、そんなに早く同じ場所に家が建つ話なんて出るものなの?)


あたしは疑問をそのまま口に出した。


人が2人も死んでいる場所にまた家が建つなんて、いくらなんでも早すぎる。


そんな事気にしないという人だとしても、家の間取りなどを考えるのに時間を要するはずだ。


「みあお姉ちゃんが工事現場の人を殺してから6年たっているから、もう噂は風化していってるんだよ」


睦人君がスラッとそう言った、


まるでそれが当たり前だと言うように。


(6……年……?)


「そうだよ?」


睦人君の言う事が本当ならば、あたしがここに埋められてからすでに7年くらいは経過しているという事になる。


(そんな、まさか……そんな事あり得ない! だって同窓会の生徒たちはまだ若くて、学生らしさを持っていたもの!


先生だって、あたしと付き合っていた頃からそんなに変わっていなかった!)


そう言うと睦人は少し間を置いて「本当に?」と、聞いてきた。


(本当よ! 6年たっているとしたら同級生たちはみんな22歳。先生は30歳になってるハズよ。見ればその変化に気づくわ)


「……だとすれば、その期間みあお姉ちゃんは記憶を飛ばしていたことになるね」


あたしが……記憶を……?