彼に殺されたあたしの体

だけど、人を憎むのも《悪い事》だ。


結局、あたしはこの日なにも言えず1日スリッパで過ごすことになったのだった。


それから当然のように彼女たちの行動はエスカレートしていった。


物を隠す、物を壊すことは日常茶飯事。


あたしが他の子と話をしていれば、わざと間に入ってきてその子をあたしから引き離す。


おのずと、あたしはクラスで孤立するようになっていた。


大人しい性格というワケではなかったあたしだけれど、話す相手がいなければ騒ぐ事もできない。


1人でいるという事と、粘質に続く嫌がらせに自然と口数は減っていった。


そんな事が原因だったんだと思う、ある日担任の先生が点呼をとっているとき、あたしの声は彼女たちの笑い声によってかき消されてしまった。


だからあたしは「はい!」と、声を上げたのだ。


別に、いじめに会う前のあたしなら普通に出していた声だった。


けれど今は違う。


こんなに大きな声は最近出していなかった。


だから先生は驚いた顔であたしを見たのだ。


そして言った。


「なんだ、いたのか」


と。