彼に殺されたあたしの体

スラリと。


彼女は当たり前のようにそう言った。


あたしは唖然として彼女を見る。


彼女はあたしなんて目に入っていない様子で、神田君と夢中になっておしゃべりをしている。


なに、それ。


あなたがあたしの上履をボロボロに切り刻んだんでしょう?


スリッパだって、元々用意周到に準備していたくせに!


心の中で怒鳴り散らす。


けれどその思いは言葉になることはなかった。


あたしの周りには彼女の取り巻きがいる。


そしてあたしの中には《やっていい事》と《やって悪い事》の教えが刻まれている。


彼女たちがやったことは《悪い事》だ。


だからあたしが黙る必要はない。