彼に殺されたあたしの体

今ここで誰かが教室に入ってきてくれたら、きっと彼女たちの悪ふざけは終わるだろう。


できれば先生がいい。


担任の先生は男の先生でとっても怖いんだ。


だから、こんな場面を見ればきっとこの子たちを怒ってくれるだろう。


でも……。


こんな時に限って誰も教室に入ってくる気配はなかった。


あたしが茫然と立ち尽くして動けずにいると、彼女たちは更に暴言を吐きかけた。


「はやくしろ!」


「ぼーっとしてバカみたい」


「ボロボロの靴の方がお似合いだよ?」


好き勝手に言い続ける彼女たちに、あたしは何も言い返すことができない。


悔しいのに。


言い返したいのに。


1人檻にいれられた見世物のあたしは、なにもできない。