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それから、また時間は経過した。


あたしの体はとうとう骨だけになったらしく、そうするとなぜだか一度見えなくなったものが見え始めていた。


それは不思議な現象だった。


視覚も嗅覚も感覚も、生前通りなのだ。


ただ、骨になってしまったあたしはやっぱり動くことはできず、ただそこに埋まっているだけだった。


死んだ人間にこんな事が起きているなんて、信じられる話ではなかった。


これはきっと神様のイタズラなのだろう。


いつまでも埋められてとうとう骨になってしまったあたしを見て、神様がちょっとしたプレゼントをくれた。


そんな所だと思う事にした。