彼に殺されたあたしの体

走って学校へ戻ろうとしたあたしだけれど、途中で思い出して足を止めた。


自分のお腹を見つめ、そこに手を当てる。


この時あたしはまだ病院へは行っていなかった。


だから生理が遅れている理由も知らなかった。


でも、女性にとって生理が止まるということは、健康を害していたり子供ができていたりと体の重要なサインとなる。


「まさか……ねぇ……」


1人で呟いて少しだけ笑って見る。


普段からでも生理が遅れるということはよくある。


だから考えすぎかもしれなかった。


でも、万が一という時の事を考えてあたしはゆっくりと学校へ向かう事にしたのだった。