カカオ80%な彼。

赤、銀、金………。

今さらながら、恐いよー……。


「んぁ?誰だ?」


1番はじにいた金髪の男の人がそういった。


うぅ……恐い。なんであたしこんなとこきたんだろー……。

でも負けないもん!
あの先輩にがつんと言わなきゃ!!


「あの、さっき図書室で告白されてた先輩っていますか?」


「告白?あー、海聖のことか?」


海聖ってゆうの?


「てか君さーなっちゃんだよね~?」


今度はまん中にいた可愛らしい男の子がたずねてきた。


「あたしのこと、知ってるんですか?」

「うんうん。なっちゃん有名なんだもん」


有名?あー……そっか。
妃那の隣にいる、引き立て役……だからか。


「てか海聖に用事?」

「海聖ってゆうんですか?」

「え?なっちゃん知らずに来たの!?」