「なっちゃん、すっごい楽しかった」
「よかったね」
嬉しそうに、楽しそうにぴょんぴょん跳ねる妃那。
「なっちゃん次なに乗る?」
「あー、わりーけど俺とこいつ帰る」
え!?
「なっちゃんそれほんと?」
どうゆうこと?帰る?
「あ~なるほど!
菜津、赤月先輩と2人きりになりてーのか!」
は?どう考えたらそうなるの?
「なっちゃんそうなの?
それなら早く言ってよ~」
てか、赤月先輩もなんかいってよ!
「あのね、あたしと先輩はそうゆうんじゃ「俺ら応援してるからな!」
……ないのに。
だけどそんな嬉しそうな顔で言われたら、
あたしは何も言えなくなっちゃう。
「……あはは、ばれちゃった~?
そうなんだよね~あたし赤月先輩のこと好きなんだよね~」
もう、いいや。
「うわ~うわ~うわ~!!
なっちゃん、応援するよ!!」
「赤月先輩、
菜津可愛げないけどいいやつなんでよろしくおねがいします!」
……いいやつ、か……。

