「………」
そうですよね~、
先輩からしたらどうでもいいですよね。
「あ~あ!
やっぱWデート断ればよかった!
断って家でお菓子食べてたほうが幸せ~」
あ~早く食べたな~!
う~ん今の気分はシフォンケーキ!!
あのふわふわした感じ大好きなんだよね!!
「じゃあいくか?」
「え?」
「えじゃねーよ。いくかっつってんの」
いくって……どこに?
「話の流れで普通わかんだろ」
今の話のどこでわかるの?
あたし観察力とか想像力とかないからなぁ。
「まーとりあえずあいつら待ってよーぜ」
どかっと近くのベンチに座る。
何て言えばいいのかわからないあたしは少し距離を空けて隣に座った。
「………」
「………」
はい。撃沈です。
無言ですよ。
きまずくもないから話せるはずなのに、
なんか話せなくて結局あたし達は
妃那達が戻ってくるまで無言だった。

