カカオ80%な彼。



あたしはその日のお昼休み、
屋上に足を運んだ。


ガチャ


扉を開けるといつもの光景が目にうつる。



「あ~なっちゃんだ~♥」


永斗君、相変わらず可愛い!!


「なっちゃん今日はどうしたの?
もしかして海聖に用事?」

「いや、赤月先輩ってわけでもないですけど……
あの、永斗君は今週の土曜空いてますか?」

「俺?空いてるけどどうして~?」


空いてるんだ。
じゃあ、永斗君でいっか。


「今週の土曜、
Wデートすることになったんで
付き合ってもらってもいいですか?」

「Wデート?」

「はい。カップルの中にあたし1人ってきまずいから、
4人でってなったんです。
なので、男の子1人探してて……」

「ふ~ん、それなら海聖にしなよ!
海聖~!!」


え?なんで?
って、もう呼んでるし!!


赤月先輩はだるそうにあたし達のとこへきて、さっきあたしが話したことを永斗君から聞いていた。