「さ、さぁ…?
し……しらないなぁ…?
あの~、ひ…ひとちがいじゃないですか?」

「あ?ふざけたこといってんじゃねーよ」


や…やばい。相当怒ってるよー……。



「え?え?なっちゃんどうゆうこと?」

「あ…あの、あたし先輩のこと知りません……」

「チッ。とりあえず来いよ」


わっ!!


腕を捕まれてぐいぐいと引っ張られる。



「なっちゃんと赤月先輩って付き合ってるの~!?」

「イヤーーー!!!」


女子の叫び声みたいなのが耳に入りながら、あたしは屋上につれてかれた。



ドンっ!!



入るなりフェンスに押し付けられた。
いわゆる、壁ドンとゆうやつだ。



「海聖、怖がらせるなよ~」


屋上にたむろってる先輩の1人があたし達のほうへ駆け寄る。



あ……昨日の可愛い先輩だ…。