――眩し……


そっと目を開ける。

ん……な、に?

手にメモ用紙が掴まされてあって、寝ぼけた頭で折り畳まれている紙を開く。


【明日タオル二枚】


字はセナの物で。
タオル?何かに使うんだろうな。

携帯を取りだし、時間を確認すると――


「お前まだスマホじゃねえの?」

「!!」


突然かけられた言葉に体が反応した。


「そこまで驚かなくてよくね?」


眉を曲げて笑い、夕陽を浴びて赤い髪が少しオレンジに見える。


「祐也帰ってなかったの……?」

「今起きた」


二人並んで寝てたの?
しかも今まで?

髪を手で整えながらボーッと祐也を見ていると、背伸びをしながら


「なあ、バイトじゃねえの?時間平気か?」

「あ?……あぁ!」