青空の下月夜に舞う

自分の席に着くと、周りが何故か静かにヒソヒソと話をしている気がして。


何なの……?居心地の悪さを感じながらも、椅子を引いて腰を下ろした時。


「おはよー!あ、麻衣!」


嫌な空気を破って、教室に入ってきたのはセナ。
周りの目は気にもせず、一直線に私の元に。


「おはよ」

「おはよ、じゃないし!どういう事?昨日アンタの家行ったら、誰も居ないし、連絡は取れないし」

「ごめ、」

「つーかどうなってんの?祐也の女って噂になったかと思えば、今度は……あ。」


きっと話したくて、たまらなかったんだと思う。
声はデカイし、一気に捲し立てるセナを、クラスのみんなが注目して見てる。

その事に、口を動かすセナも気付いた様で。
我に返った様に言葉を止めた。