「昨日、慶太郎達と笑うお前遠くから見てたら。守りてえって思った」 息を飲む。呼吸さえ忘れてしまいそうな程。 「お前の痛み、半分背負ってやる。だから、笑え」 こんな風に、言ってくれる人が現れるなんて思わなかった。 「俺、多分お前の事好き」 こいつは。 私の心臓を止めるつもりなのだろうか。 風が吹く音も。 雀の鳴き声も。 私の景色の色を変えた響に、ただただ 目を丸め、頭が真っ白になる。