青空の下月夜に舞う

なんで誤魔化されてくれないかな……

真っ直ぐ見つめる瞳に嘘は吐けないけど、恥ずかしいんだからしょうがないじゃない。


「追われたのが怖かったのか?あれは無邪気でも黒邪気でもねぇよ」

「喧嘩、したの?」

「喧嘩にもならねえよ。あんくらいじゃ」


あんたの見た目からは想像できないよ。
でも私、響の現場を見ている分、強くは頭で否定出来ない。


「踊ってきたんでしょ?」

「踊るかよ。向こうは殴りかかってくんだぞ」


噛み合わない……自覚がないんだろうな。


「祐也と慶太郎は?」

「女のとこ」

「そっか」


取り合えず無事が確認出来たらそれでいい。

ミナの大丈夫、よりも。


帰ってこない三人の内一人が言う言葉だからか。信憑性がある感じ。