青空の下月夜に舞う


「違う違う!眠れなかったんじゃなくて眠らなかったの」


手をパタパタさせて、否定する。

響の曇った表情に、疑問の色が広がり、……あ。と思った時にはもう遅くて。


でも、やっぱり本音を言うのは恥ずかしい。



「興奮してんのか?」

「ち!違うし!」

「ならなんだよ」

「いいじゃん。私が寝ようが寝まいが、響は気にしなくても!」

「気になるっつっただろ。この前」

「それは……!」


一瞬怯むけど、一息おいて、また口を開いた。
狼狽えている私に対して、一々冷静なのも私を焦らせる。


「偶然だよ、私喉渇いたからジュース買いにきたの。そしたら響が帰ってきたんだよ」

「そんな話はしてねえよ」