青空の下月夜に舞う


「早起き、か?」


「う、ん……」



服はTシャツとジーンズになっていて。
ハンドルを握る拳を見たけど、赤く腫れてなかったから。

少しだけ安心して。

だけど心配して待っていた、なんて言えなくて。
曖昧に相槌を打つ。


「嘘吐くな。目赤い」


バイクのキーを抜きながら、黒い髪がハラリと元のストレートに戻る……――響だ。

私との距離を詰めると、私の下瞼に軽く触れた。



――ドキン。

高鳴る胸。


好きな相手じゃなくても、こんな綺麗な顔に間近で微笑まれて顔触られたらドキドキするって!

視線を外す。


すると、頭上から声が降ってきた。


「眠れなかったのか?」


響の声に顔を上げた。
だって明らかに声色が心配してたから。