青空の下月夜に舞う

隼人がパワーウィンドウを下げ始めた。


「だ、大丈夫なの?!」


つい漏れた心の声。

だだだだだだだって!!怖いじゃん!怖いじゃんか!

不安が顔に現れているのか、隼人はクスリと笑った。


「響くん達だよ」


そう言った数秒後。窓から身を乗り出した隼人。

体は後ろを向いていたから、私も車の後方に視線を向ければ、二台のバイクが、追いかけていたバイクに追い付き、私達を追いかけるのをやめた。


道の真ん中で止まったバイク達。

隼人が窓から中に体を滑らせ、


「麻衣ちゃん、また飛ばすよ」


ミナの声と同時に。


体に圧力がかかり、後ろのバイクがだんだん小さくなっていった。

不安と、少しの心配を残し、角を曲がると完全に見えなくなって。

車通りがある道に出ると、スピードは落ち、やっと体の力が抜けた。